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介在動物学研究室のブログ

1.Researchの記事

研究紹介

2011.05.09

動物の未知(超)能力の解明と人間社会への応用

「アニマルセラピー」とは病気の治療を目的とした「動物介在療法(AAT)」、病気の予防などQOL向上のための「動物介在活動(AAA)」、さらに、子どもたちの人間性養育あるいは学習の向上をめざした「動物介在教育(AAE)」から成ります。このとき、主役は犬、猫、馬、およびイルカなどの動物たちです。これらの素晴らしい動物たちの特性を生かしたアニマルセラピーを広く研究し、わが国におけるAAT/AAA/AAEの普及に尽くします。


研究キーワード

動物の癒し効果、障害者乗馬、イルカセラピー、病気予防、健全な心


研究テーマ

・動物の地震予知能力に関する研究
・子どもの教育における動物(馬・犬・猫)の効果に関する研究
・人の心身の健康への動物(馬・犬・猫)の効果に関する研究
・イルカを用いた動物介在療法・活動(イルカセラピー)に関する研究
・補助犬の普及に関する研究  など


人と馬の関係に関する研究

馬は、5500万年前から今日まで生き延びてきました。6000年前に、ヨーロッパ(ウクライナ)で家畜化されたこの動物は、犬とともに、人類に貢献し尽くしてきました。しかし、今、そうした馬の仕事は無くなってしまいました。5500万年の輝かしい歴史に新たな一ページを付け加えるか、その歴史を閉じるかは、この時代に生きる私たちにかかっています。
 本研究室では、馬を用いた動物介在活動(ホースセラピー)や乗馬・ふれあい活動を実践しながら、馬の特性に注目し、人と馬の新たな関係を築くための研究を行っています 。


人と犬の関係に関する研究

人と犬の関係は今から1万5千年程前から始まり、現在に至るまで様々な関係を築いてきました。犬は今までペット動物として飼育され、飾りやステータスとしての役割を強く果たしてきましたが、現在は、ペットという枠組みを越え、コンパニオンアニマル(伴侶動物)として心の絆を求められる役割を果たしています。 また、補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)、セラピードッグなどの活躍の場が広がりました。さらに、様々な研究の結果から、地震感知などの犬の未知能力に注目が集まっており、犬のさらなる可能性が高まっています。人と犬が共に幸福に共生できる、新たな人と犬との関係について研究を進めています。


人とイルカの関係に関する研究

イルカ(鯨類)は、およそ4000万年前に陸から海へ戻った哺乳動物であり、水棲生活に完全に適応した海洋生態系の最上位に位置する動物です。脳の大きさから推測される知能や、群れを形成しさまざまな鳴音によって個体関係を構築する能力などから、イルカは地球上で人と関係を築く大きな可能性を持つ生物であると考えられます。 動植物・自然環境が人々の健康に与える影響は計り知れませんが、この分野に関する研究は、欧米先進国の取り組みと比べると遅れています。特に、イルカに関しては、野生動物であるなどのさまざまな要因から他の家畜動物と比べると科学的データが少ないのが現状です。1978年にベッツィー・スミス女史によって始められたイルカ介在療法(Dolphin Assisted Therapy)は、動物介在療法のなかでも、その効果が犬や馬を用いた場合よりはるかに大きいとされ、日本を含めた各国で実施されつつあります。しかし、イルカを飼育管理維持することは容易ではなく、その効果も科学的に実証されているわけではありません。このような観点から、イルカが人の健康へ与える効果について科学的に明らかにするとともに、イルカ介在活動・療法を正しく評価検討し、イルカとヒトの新しい関係構築を目指して研究を行っています。

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